やさしい個人旅行講座


長距離バスの活用法







2010年夏、日本各地で記録的な猛暑を記録した年になりました

しかし、我が国には昔から
“暑さ、寒さも彼岸まで”という
自然に沿った言葉通りに日々秋に向かっていく・・
そんな日にほっとしている今日この頃

これから今年後半英国の旅へご出発される方々も多くいらっしゃると思います

どうしても“旅”と言うと限られた日程の中での旅程になるため
中々道中移動に
「のんびり〜」ということは難しいかもしれません


しかし、日頃日本での生活、業務に
ばたばたと忙しない時を送っていらっしゃるのであれば
(正しく私自身がそうなので・・
敢えて旅に出た時くらいはのんびりと移動したい・・・

重たい荷物の心配なく
座席に座ってしまえばあとは目的地まで車窓を眺めるばかり・・・

そんな時間の使い方には
ある種“贅沢”という文字も浮かんで来るかもしれません


今回は先週(2010年9月現)飛び込んできた
英国中を網羅している長距離バス、
通称“コーチ”の活用法として
これから旅する方々へのお特情報をご紹介いたします!

長距離移動の公共交通手段の中で
最もリーズナブルであり、
一旦乗車してしまえば重たい荷物移動の心配なく
目的地までは運転手さん任せ、という
長距離バス(コーチ)もたまには利用してみてはいかがでしょう

ロンドン・ヴィクトリア・コーチ・ステーション
ロンドンのヴィクトリアコーチステーションの案内表
方面と発着時刻が記された見やすいタイムテーブル








【 コーチ活用法 】

 <1>

〜 鉄道駅のない街、村への移動 〜
◇バス&バス活用◇





実はいままでにもご紹介してきました
この長距離バス通称コーチ(以下コーチ)は
英国では鉄道と同じように人々には広く活用されています

公共交通手段としては国中を網羅していて
特に鉄道がないカントリーサイドの街、村には
このコーチあってこそ!
老若男女幅広い世代が利用していることに
先ずは驚きました

当然車を持たない、運転できない人々にとっては
(特に私のような旅行者にとっても!)
乗っていさえすれば目的地へ連れて行ってくれる・・・
通り過ぎる街の様子もまじかで見ることのできるバスの車窓の風景は
また鉄道では味わえないものがたくさんあります

チェルトナム市役所
街中のチェルトナム市役所


街の通りを車窓から眺めると
通り沿いに見る事ができる、建物や通りの様子は
決して鉄道では見ることができない風景で、

身近に見られる街、人の様子です

また、意外に多いのが
古い街になればなるほど鉄道駅よりも
バスターミナルの方が街の中心地に位置すること

これはバスの方が鉄道よりも歴史が古い、ということでしょうか・・・?



チェルトナムのバスターミナル
コッツウォルズの街 チェルトナムのバスステーション


上記の写真の街
コッツウォルズの街チェルトナムのバスステーションは
この街の中心地にあり、
ロンドンからの長距離バス・コーチはここで下車

そして、このバスステーションから
小さな村ウィンチカム(又は他の村々)へのローカルバスも
この場所から発車しています

ローカルバス
コーチステーションに隣接しているローカルバス


コーチ乗車場所のすぐお隣なので
鉄道駅に比べるとその場で下車して乗り換えることができるのは
長距離バス移動ならでは・・だと思います

村のバス停
ウィチカム村バス停


ウィンチカムのように小さなコッツウォルズの村には
通常観光客は車で訪れる方々が多いのですが、
その車での移動ができない私のような旅行者にバスは有難い

村のハイストリート
村のハイストリート


鉄道駅がなくても、車がなくても・・
このように小さな村への散策も可能になります

あとはバス停に記された帰りの時刻を必ず書きとめて
その時間までゆっくりと過ごすことができます



コッツウォルズの丘稜
コッツウォルズの丘稜


今まで鉄道駅がない、車の運転が出来ない・・と
何時の間にかロンドンからの1日ツアーや
果ては諦めていた小さな村への観光も
ロンドンから、又は他の街から発着しているコーチを利用すれば
ご自身で訪れることも可能だと思います

その場合は必ずコーチから乗り換えて
ローカルバスが発着しているか、どうかの確認が必要になります


しかし、鉄道が通っていない地域、街、村への散策は
このコーチを利用すると
断然英国内ので旅の範囲がぐっと広がります


ダートマス(デヴォン)
ダートマス河沿いの街 ダートマス


上の写真は鉄道駅はありませんが、
コーチを利用して訪れることができる南西の街 ダートマスです

是非、訪れてみてくださいませ








 <2>

〜 お得移動手段 〜
◇わずか£1.00料金で行ける遠くの街





現在このコーチ/National express coschは
2010年9月下旬から約3ヶ月先の2010年12月中旬までの期間に
全ての行き先、日付ではありませんが、
10万席という座席数を
英国中の各行き先へわずか£1.00で提供しています


National Express - Coach
*向かって右側の“Choose your journey”からお入りください


場所はロンドンからならヴィクトリア駅より徒歩約10分


ロンドン・ヴィクトリア・コーチ・ステーション


ヴィクトリアコーチステーションから
北はスコットランドまでに及ぶ長距離での移動が可能ですが、
さすがにこのロンドンからスコットランドのエディンバラまでは
約9時間半から10時間の乗車

夜行として利用するならば
早割り特典で片道わずか£12.50〜
(約1、750円/2010年換算)で移動が可能です

エディンバラ・コーチ・ステーション
エディンバラ・コーチ・ステーション wikipediaより


ネッシーのネス湖で有名な更なる北の街
インヴァネスはここを基点にして
スコッチ街道を巡る旅でもその玄関口になります

そのロンドンからインヴァネスまで
約12時間半〜13時間半
やはりこちらも夜行として利用するのならば
早割り特典わずか£15.50〜
(約2,170円/2010年換算)での移動が可能です



バスの運転席横席の眺め
バスのドライバーさん後ろから眺める
緑の道が続く



2010年9月現在のコーチと鉄道との料金と時間を下記に比べてみました

今だけコーチでロンドンから片道£1.00で行ける*
(購入時には乗車の際の保険が別途£1.00が加算されます)で
行ける街を比較してみました

行き先街名 コーチ 鉄 道
ロンドンから出発した目的地 片道料金* 所要時間 片道料金 所要時間
ブライトン £1.00〜 約2時間05分〜 £16.90〜 約1時間05分〜
カーディフ £1.00〜 約2時間45分〜 £18.00〜 約2時間06分〜
チェルトナム £1.00〜 約2時間40分〜 £9.00〜 2時間13分〜
グローセスター £1.00〜 約3時間05分〜 £9.00〜 1時間56分〜
エクセター £1.00〜 約4時間35分〜 £32.50〜 2時間03分〜
トーキー £1.00〜 約5時間20分〜 £34.50〜 2時間46分〜
プリマス £1.00〜 約5時間20分〜 £36.00〜 3時間00分〜
マンチェスター £1.00〜 約5時間10分〜 £29.00〜 2時間07分〜
ストラットフォード・アポン・エイボン £1.00〜 約3時間25分〜 £7.50〜 2時間17分〜
ケンブリッジ £1.00〜 約2時間10分〜 £19.10〜 約46分〜
ヨーク £1.00〜 約5時間25分〜 £39.00〜 約1時間55分〜

注) コーチ、鉄道共に所要時間は1番短い時間になります
その所要時間は時間帯によって、又は会社が違う(鉄道)と数10分加算されることがあります

注) 尚、コーチの現在£1.00の料金は片道の料金で往復ではありません
また、お調べする時期によってはこの£1.00キャンペーンが終了していることがありますので、
その旨ご了承くださいませ

注) 鉄道の料金は2010年9月現在の1番お安い(2等席)片道料金です
往復の場合はその料金が違ってきますこと、ご了承くださいませ


コーチと鉄道を比較すると
料金、時間共に目的地によっては様々な違いがあります

ご自身の旅により
少しでも目的に合った方法を選択することが出来るのが
個人旅行です

時間を優先するか・・? or 料金を優先するか・・・?

お一人お一人違うのが“個人”旅行です



カーディフのバスステーション
カーディフのバスステーション
この街のバスターミナルはカーディフ駅前にあります



しかし、片道わずか£1.00、という旅費は
限定された期間と行き先のみです



ヴィクトリア・コーチ・ステーション
ヴィクトリア・コーチ・ステーションのバスから見た
これから乗車する人々



是非!ご利用になってみてはいかがでしょう!












【おまけ】



時間があって、お財布が軽かった時は
よくお世話になった
この長距離バス(コーチ)でした

特に英語学校を済ませた後に出た旅では
学校修業中に「学生証」を作ってもらい、
(すでに社会人だったにも関わらず・・・)
その学生証からコーチのディスカウントカードを作りました

ディスカウント・トラベルカード
1年間有効の学生料金適用のディスカウント・トラベルカード


鉄道よりも格段にリーズナブルなこの交通手段は
実に英国中のみならず、
欧州まで行くインターナショナル・ルートにも通用していました

ですから、ロンドンからベルギー、ドイツへの欧州便の
特に夜行バスが大人気!
時間もお金も短縮でき、学生のみならずとも
特に夏場のシーズンは早めに並ぶか、予約を入れた方がお薦めです

しかし、女性の一人旅ではドライバーさんしか居ない車中では
後ろの座席は怖くて乗れませんでした

特に女性の一人旅の場合は
ドライバーさんのすぐ後ろの席、最前列の座席をお薦めします

安全性のみならず目の前の車窓も広く、
まるでドライバーさんの次ぎに大きな風景を楽しむことができます

(特に夏の欧州は22時まで暗くなりません)

最前席
英国の高速度道路を走る 最前列の席から見える車窓

もちろん、乗車・下車も早いので
この席は結構争奪戦!

地元の皆さんに負けないよう・・お早めに並びましょう


ヒースロー空港にて乗車する人を車窓から眺める
荷物を入れてから乗り込みます


そして、乗り込む前に大きな荷物をお持ちの場合は
先ずはその荷物をバスのおなか、
荷物入れに納めてから乗車します


では、どうぞ安全で楽しい車道中になりますように!




さあ!出発です!









引き続きこちらへのお問い合わせ、ご質問をお待ちしております

下記のメールまで宜しくお願いいたします







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